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役に立つ薬の情報~専門薬学

桂枝茯苓丸の効能:子宮内膜炎、月経不順・月経困難、更年期障害

 

子宮内膜炎、月経不順、月経困難、更年期障害など、女性特有の症状が存在します。これらの病気は血糖値や血圧のように、数値で表すことができません。このように、体調不良によって症状が表れている場合、漢方薬が有効なことは多いです。

 

ただ、婦人科領域で使用される漢方薬は複数存在します。その中でも、体力のある女性に対して適応となる漢方薬が桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。

 

 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)と体質
漢方薬では、その人の見た目や症状を重要視します。検査値だけではなく、患者さんの様子から「どの薬を使用するのか」を決定するのが漢方薬です。桂枝茯苓丸であれば、次のような人が有効です。

 

 ・体格がしっかりしている
 ・腹部が大体充実
 ・肩こり、めまい、のぼせによる足冷などがある
 ・下腹部に圧痛がある

 

婦人科領域の漢方薬としては、他にも当帰芍薬散や加味逍遥散などが知られています。ただ、先の2種類は虚弱体質(虚証)の人に用います。一方、桂枝茯苓丸は既に示したように、比較的体力のある人(実証)に対して用いる漢方薬です。

 

その人の体格に合わない漢方薬を使用すると、十分な効果を得られないばかりか副作用が問題となります。そのため、患者さんの体質を見極めることは重要です。

 

 桂枝茯苓丸の作用
血液障害やうっ血など、血流が滞っている状態を漢方では「お血(おけつ)」といいます。このお血を解消することで、女性に生じる病気を改善する漢方薬が桂枝茯苓丸です。これは、桂枝茯苓丸に含まれる、生薬(しょうやく)と呼ばれる以下の5種類の天然由来成分が関与しています。

 

 ・桂皮(けいひ)
 ・芍薬(しゃくやく)
 ・茯苓(ぶくりょう)
 ・桃仁(とうにん)
 ・牡丹皮(ぼたんぴ)

 

これらを組み合わせることにより、婦人科領域の症状に使用するのが桂枝茯苓丸です。血の流れを良くすることで、冷えや月経困難などを軽減するのです。

 

薬の効果を調べる試験でも、桂枝茯苓丸はホルモンや子宮、そして更年期障害に対する作用が動物実験などで確認されています。

 

 桂枝茯苓丸の使用方法
桂枝茯苓丸を投与するとき、成人では「1日7.5gを2~3回に分けて、食前または食間に経口投与する」とされています。食間とは、食事中という意味ではなく、食事と食事の間を意味します。つまり、食後から2時間経過した、胃の中が空の状態を指します。

 

投与を控えるべき人としては、「体力の衰えている方」がいます。このような人に投与すると、副作用が表れやすくなり、症状の悪化を招く恐れがあります。

 

これら桂枝茯苓丸としては、

 

 ・更年期障害:頭痛、めまい、のぼせ、肩こり、足の冷えなど
 ・月経周期の異常、月経痛
 ・炎症:子宮とその周辺の臓器
 ・腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎

 

などの症状に有効です。当帰芍薬散で使用される症状と似ていますが、桂枝茯苓丸では体力のしっかりした方に投与されるという違いがあります。このような特徴により、女性のトラブル解消を目的として使用される漢方薬が桂枝茯苓丸です。

 

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