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役に立つ薬の情報~専門薬学

荊芥連翹湯の効能:蓄膿症、鼻炎、扁桃炎、にきび、アトピー

 

蓄膿症や慢性鼻炎、扁桃炎、にきび、アトピーなど、化膿や湿疹が問題となる疾患は身近に存在します。これらの疾患を発症すると、鼻が詰まったり皮膚がかゆくなったりと日々の生活に影響が表れます。そこで、化膿や炎症による疾患に使用する薬として荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)があります。

 

荊芥連翹湯は、細菌の増殖を抑えたり熱や腫れを発散させる作用が知られています。これにより、先に挙げた症状を改善させます。

 

 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)と体質
漢方薬では、その人の見た目や症状を重要視します。検査値だけではなく、患者さんの様子から「どの薬を使用するのか」を決定するのが漢方薬です。荊芥連翹湯であれば、次のような人が有効です。

 

 ・体力は中等度以上
 ・皮膚の色が浅黒い
 ・ときに手足の裏に脂汗をかきやすい
 ・腹壁が緊張している

 

このように、比較的体力のある人に荊芥連翹湯が適応されます。また、蓄膿症や慢性鼻炎、扁桃炎、炎症のあるにきびやアトピーに使用されることから、炎症のある人(熱証)に有効です。

 

そのため、「貧血気味、冷えがある、下痢・軟便気味、胃腸が弱い」などの人に荊芥連翹湯は向きません。蓄膿症やにきびなどがあるからといって、下手に使用すると効果がないばかりか副作用を招くことがありあす。

 

なお、一貫堂医学(いっかんどういがく)と呼ばれる日本の伝統医学があり、この医学で使用される漢方薬の一つが荊芥連翹湯です。現在でも、荊芥連翹湯は頻用されます。

 

 荊芥連翹湯の作用
体に起こっている炎症を鎮めて発散させる荊芥連翹湯には、生薬(しょうやく)と呼ばれる天然由来の成分が含まれています。これら生薬としては、以下の17種類が配合されています。

 

 ・黄芩(おうごん)
 ・黄柏(おうばく)
 ・黄連(おうれん)
 ・桔梗(ききょう)
 ・枳実(きじつ)
 ・荊芥(けいがい)
 ・柴胡(さいこ)
 ・山梔子(さんしし)
 ・地黄(じおう)
 ・芍薬(しゃくやく)
 ・川芎(せんきゅう)
 ・当帰(とうき)
 ・薄荷(はっか)
 ・白芷(びゃくし)
 ・防風(ぼうふう)
 ・連翹(れんぎょう)

 ・甘草(かんぞう)

 

黄芩(おうごん)には、熱や炎症を鎮める作用があります。また、黄柏(おうばく)には殺菌作用があり、これによって細菌性炎症に効果を示します。このような作用を有する生薬を組み合わせることにより、蓄膿症や慢性鼻炎、にきび、アトピーなどの症状に対応していきます。

 

薬の効果を調べる試験でも、荊芥連翹湯による抗菌作用が動物実験などで確認されています。

 

 荊芥連翹湯の使用方法
荊芥連翹湯を投与するとき、成人では「1日7.5gを2~3回に分けて、食前または食間に経口投与する」とされています。食間とは、食事中という意味ではなく、食事と食事の間を意味します。つまり、食後から2時間経過した、胃の中が空の状態を指します。

 

慎重に投与すべき対象としては、「著しく胃腸の虚弱な人」「食欲不振、悪心、嘔吐のある人」などがあります。これらの人に投与すると、症状の悪化を招く恐れがあるからです。

 

これら荊芥連翹湯としては、

 

 ・蓄膿症、慢性鼻炎
 ・慢性扁桃炎
 ・炎症を伴うにきび、湿疹(アトピーなど)

 

などの症状に有効です。また、荊芥連翹湯には、蓄膿症、鼻炎、扁桃炎などを発症しやすい人の「体質を改善させる作用」もあります。

 

このような特徴により、体力があって鼻やのど、皮膚に炎症を有している人に対して使用され、蓄膿症や慢性鼻炎、扁桃炎、にきび、アトピーなどに用いられる漢方薬が荊芥連翹湯です。

 

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