STAP細胞の発表から華々しくデビューした後、コピペなどの問題によっていろんな意味で注目を集めた研究者がいます。ただ、私はそのような議論はどうでもいいですし、専門家にでも任せておけばいいと考えています。

それよりも、科学にはもっといいかげんな問題がたくさんあります。その中の一つに「ニセ科学」があります。ニセ科学とは、一見すると科学のようにみえるけれども、全くもってでたらめなことを言っている空想上の科学のことです。

STAP細胞は大きな批判にさらされています。しかし、科学的根拠のまったくないニセ科学は生き残っていることはとても不思議です。

 コピペはダメだが、ニセ科学は問題ない

かつて、「水からの伝言」という本がベストセラーになったことがあります。これは、「ありがとう」などの良い言葉をかけると美しい結晶ができ、「バカ野郎」などの言葉をかけると汚い結晶ができるというものです。

ただ、残念ながらこの話は完全なるフィクションであり、ニセ科学の一つとして有名です。トンデモ本としても知られています。

しかしながら、このようなニセ科学はどちらかと言うと好意的に紹介されることが多いような気がします。もちろん、「ロマンがある」という意味では良いかもしれませんが、それと科学的であるかどうかは別問題です。

問題なのは、これらの話が「実はウソでした」と判明しても大きく取り上げられないことにあります。学術研究ではコピペであっても大きく取り上げられますが、ニセ科学は大きな問題とはなりにくいです。

他にも、「EM菌」というニセ科学があります。EM菌は、放射線を消したり口蹄疫ウイルスに効果があったりと万能な菌のようです。もちろん、ニセ科学なので全てがウソです。

しかし、現在でも「EM菌を散布して河川をきれいにするイベント」が開催されています。このイベントは某名古屋市長が来るほどの会にまで成長しています。

これって、大きな問題ではないでしょうか。

 グルコサミンの悪

そして、もっと問題なのはマスコミがグルコサミンのCMをたくさん流していることです。少しでも医療をかじったことのある人であれば、グルコサミンは全く効果がないことくらいだれでも想像できます。

詐欺とまでは言いませんが、グルコサミンを売っている会社は消費者を欺いていると言っても過言ではありません。

ただ、「実はグルコサミンは効かないです」という事実が一般消費者に当たり前のように知られたとしても、科学論文でコピペが見つかったときのような批判は起こらないと予想できます。

理由は簡単であり、グルコサミンを販売している企業はマスコミに対して莫大な広告費を支払っているからです。マスコミにとってグルコサミンを売っているニセ科学の会社は大切なお客様であるため、なかなか批判できないのです。

こう考えると、世の中は本当に知るべき情報がなかなか出にくいように思います。

世の中に出てくる情報のほとんどは記者や編集者によって加工されるため、正しい情報は自分で見極めないといけないと常に思います。