マンガの世界では、媚薬というものが存在します。私が小学生のころ、不思議な液体を水に溶かして相手に飲ませると、その相手が最初に見た人を好きになってしまうという設定のマンガがあったのを今でも覚えています。

ただ、別にこれは夢物語ではなく、似たようなことであるなら出来るようになる可能性があります。

 ・恋に落ちるスイッチ

人には「一目惚れ」という現象があります。それまで一度も会ったことがなく、話したことすら無いにも関わらず相手のことを好きになってしまうという現象です。いわゆる「恋のスイッチ」とも表現できます。

さすがに人間までは解明されていていませんが、他の生物ではこの「恋のスイッチ」が発見されています。

メダカを使った実験では、メスのメダカがオスに対して恋を抱くためのスイッチが発見されています。これには、特定の神経細胞が関わっていることも分かっています。

透明な仕切りでオスとメスのメダカをお見合いさせ、その後に仕切りを外すと、メスはオスを覚えていて10秒程度でオスの求愛を受け入れるというものです。

この時、メスがオスを記憶するときに、「恋のスイッチ」として特定の神経細胞が重要な役割を果たすのです。 それでは、この「恋のスイッチ」が関わっているであろう細胞を操作したらどうでしょうか。

「恋のスイッチ」に関わる神経細胞を人工的に操作すると、メスはオスの求愛を受け入れやすくなることが分かっています。つまり、「恋のスイッチ」を操作することによって、恋の成功確率が上昇するのです。

それでは、メダカと同じような神経細胞が人間にも見つかればどうでしょうか。

冒頭で話したように、「最初に見た人を好きになってしまう」まではいかないにしても、それに近いことまでは可能になるかもしれません。現在はSF世界の話であっても、将来は可能になる可能性があるのです。

 「人はなぜ恋に落ちるのか」

人の恋愛感情を科学で解明することができるようになり、一目惚れが起こるメカニズムも分かるようになるかもしれません。