ビジネス思考への転換

抗がん剤の費用対効果:医療費問題



「お金が全てではない」とは言いつつも、お金がなければ生活できません。

離婚原因の上位が金銭問題であることを考えると、やはりお金は重要です。これは医療でも同じです。

 ・抗がん剤とお金の問題
特にがん治療では薬の値段が高騰しやすいため、医療費の増大を招きやすいです。

例えば、血管が作られる過程を阻害することでがんの成長を阻害する抗がん剤があります。米国では、この薬を使用すると薬の値段が月百万以上にもなります。

しかし、延命できる期間は3ヶ月程度です。

これを受け、ニューヨーク・タイムズ紙は月百万以上の費用で3ヶ月の延命に意味はあるのかと疑問を投げかけたことがあります。

同様の問題は日本でも起こっています。

医療費は有限であるため、何でもよいから高額な薬を承認して使用すればいいという事でもありません。そのため、日本でも「費用対効果」という概念が認識されはじめています。

例えば、2013年11月13日、乳がん治療薬の新薬であるカドサイラという薬が薬価収載を見送られました。薬価(薬の値段)に関して、合意に至らなかったためであるとされています。

この薬は分子標的薬と呼ばれ、恐ろしく高額です。

今回のカドサイラという薬を使用すると、がんによる一年間の寿命を伸ばすために1500万以上ものコストが必要であると言われています。普通では考えられないくらいの値段です。

 ・高額になる分子標的薬

現在、抗がん剤の分野は、必ず高額な値段がつく分子標的薬ばかりが新薬として発売されています。

カドサイラと同じように高額な薬を多くの人が使い始めすと、より医療費がひっ迫していきます。

新しく治療の選択肢が増えるのはよいことかもしれませんが、医療費が破綻すれば政府、国民、そして製薬企業のすべてが「負け」となります。

抗がん剤の分子標的薬は意味不明なくらい高額であるため、「治療の費用対効果」という面ではあまり優れていません。

実際、英国では多くの分子標的薬が保険の対象になっていません。英国では、費用対効果の考えにより保険の対象にするためのハードルが高いためです。

薬の値段が安すぎれば、製薬企業は新薬開発を行わなくなります。<かと言って、あまりにも薬の値段が高すぎるのも大きな問題です。

これが、がん治療におけるお金の問題の一つです。

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